DeNA南場智子の「未来の輪郭」/ 日経ビジネス

business.nikkei.com

2021/9/1

南場さんのお言葉、抜粋

第1回;

・日本の新卒一括採用制度は大いに疑問で、諸悪の根源

・社会性のない会社が中長期的に利益を出し成長することなどできないわけです。社会や顧客の圧倒的な支持を得るために、とことん競争し、日本の企業はもっと勝たなければなりません。

・いつの時代もイノベーションの担い手は既得権益から距離のあるハングリーで新しい企業たちです。日本経済の活力を取り戻すためには、次代の担い手、成長のけん引役が次から次へと生まれてくるような土壌、エコシステムをしっかりつくっていかなければならない。

第2回:

・新卒一括採用の撤廃

・日本の大企業の凋落を考えると、こういった個人の行動パターンは沈みゆくタイタニックで特等席を争っている

・多様なバックグラウンドを持つ中途採用の人材がメインストリーム

・入社してから30年以上ずっと同じ会社しか見ていない人たちが集まって改革だ、イノベーションだって議論しているわけですが、さすがに無理があるように感じてしまいます。

・人材のよどみが日本の大企業を弱くしている最大の要因だと感じます

 

経団連の副会長として期待します。

コーポレートガバナンス・コードの補充原則2-4①では、

上場会社は、女性・外国人・中途採用者の管理職への登用等、中核人材の登用等における多様性の確保についての考え方と自主的かつ測定可能な目標を示すとともに、その状況を開示すべきである。
 また、中長期的な企業価値の向上に向けた人材戦略の重要性に鑑み、多様性の確保に向けた人材育成方針と社内環境整備方針をその実施状況と併せて開示すべきである。

とあり、変わっていくでしょう。

 

2021/9/14

第3回:

・会社が後押しする公式なキャリアパスとして、独立・起業・スピンアウトを設けました。もちろんこの制度がなくても独立・起業し大活躍しているOB・OGは多いのですが、それを公式にも後押しさせてもらおうということです。そのためにDelight Venturesというファンドも作りました。

大黒柱を意図的に抜くのは創業期からずっとやってきたことで、後悔したことがありません。必ず次のリーダーが生まれ、組織のみずみずしい動的平衡につながります。

 

第4回:

コンサルタント時代に言っていたことやものの本に書いてあることなんて全部横に置いて、人と事業を自分自身の目と心で捉え、じっくり考え、失敗も繰り返して進んでいきます。何度でも言いたくなります。起業は本当に面白い。面白いと頑張れるし、頑張ると成長します。

・失敗するかも? 答えはYESです。むしろその可能性の方が高い。でも失敗の過程で得た経験や洞察、ギリギリの状態で仕事に向かう姿勢を見せ合った仲間とのつながりなどは永遠に自分の財産になります。

・出る杭は打たずに祝福しましょう。