「企業のESGへの取り組み促進に関する研究会 中間報告書」 の公表 / 信託協会

信託協会が「企業のESGへの取り組み促進に関する研究会 中間報告書」を公表しています。座長は伊藤先生。

https://www.shintaku-kyokai.or.jp/archives/013/202109/NR20210916-2.pdf

P18、(3)①機関投資家 の役割と課題

(役割)
・ESG要素を踏まえ成長性の観点も考慮した企業価値を適切に評価
・エンゲージメントを通じた企業の取り組みを促進
・議決権行使にて環境・社会関連のマテリアリティについて意思表明
 → 議決権行使基準にESG課題への取り組みが不十分のときに取締役選任案に反対するという項目を入れているところは結構ありますが、実際に反対することはあまりないと思われます。個別開示もあるのでやりにくいですね。また役員報酬についてもダメなところは反対することも必要になりますね。

(課題)
機関投資家は企業にESG取り組みを求めるだけではなく、機関投資家自身も取り組みを強化し、企業とESGを巡る姿勢を連動させることが重要
 → 機関投資家自身の取り組み?Net Zero Asset Managers initiativeに参加しろということでしょうか?

機関投資家EU の SFDR への対応といったポートフォリオにおける ESG 情報の開示強化について検討
 → 8条、9条に該当しますよという前向きな開示が必要?

 

上記以外にも、FRCのStewardship CodeのAssessment(日本のSSコード改訂が2020年3月にあったので次は2023年、英国のSSコードを参照するでしょう)など、対応していかなければならないことがたくさんあります。

 

 

以上