有価証券報告書の総会前提出

東京証券取引所さんが以下の調査をされています。

株主の議決権行使に係る環境整備に関する2021年6月総会の状況及び今後の動向について | 日本取引所グループ

最後の6ページに、有価証券報告書の総会前提出についての調査があります。

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17営業日前に有価証券報告書を提出されているHOYAさん、すごいですね。

4/30に決算発表、5/29に招集通知WEB開示、6/4に有価証券報告書提出、6/29に株主総会

総会前に有価証券報告書をみるメリットとして、
・取締役の一覧が総会前後・両方が記載されており、どのような動きがあるのかが非常にわかりやすい。
・報酬について詳しく書かれている。招集通知でも詳しく書かれてはいるが。
・政策保有株式の個別企業の保有増減の動きが事前にわかるのはいい(招集通知で金額等開示する企業は増えてはいるが)
・KAMが見れること

 早期に提出した企業から、「投資家からのポジティブな反応や対話が深まった等のメリットはあまり感じられず、投資家にとっての必要性・要望度合いがよくわからない」という声があったとのこと。反省すべき点だとは思います。実務的にはHOYAさんのように総会前17営業日前までに開示していただければまだ有価証券報告書を読む余裕はありますが、5営業日前ではもうどうすることもできない状況です。

HOYAさんの有価証券報告書をみていくつか、
・指名委員会、報酬委員会、監査委員会のメンバーは社外取締役5名全員。鈴木さんを入れて6名の取締役会であり、情報はすべて共有しておこうということなのでしょう。
有価証券報告書ではPSUが81百万、招集通知では71百万。何かあるのかな?
・報酬総額に占める株のウェイトをもっと上げてほしい。

以上です