大王製紙:議決権行使結果に対する分析

 9/22,大王製紙(3880)さんが、「第110回定時株主総会の議決権行使結果に対する分析とコーポレート・ガバナンス強化に向けた今後の対応方針に関するお知らせ」を開示しました。

 第2号議案の「定款一部変更の件」が否決となっています。第3号議案の佐光会長、阿達副社長の賛成比率が低くなっており、北越コーポレーション(41521千株、415210個の議決権)の反対が入っていると考えられます。同様に低い賛成比率から北越さんは定款変更にも反対を入れています。

 お知らせでは、一部の株主の皆様からご指示をいただけなかったため、否決となったとあります。皆様という複数なので、複数の機関投資家からも反対が入ったと考えられます。反対個数から北越さんの反対を除いた約16万個、約10%の株主、これは大株主の中の信託口を足すと、約15.5万個とほぼ一致します。これらがすべて反対しているとは思いませんが、あと外人さんの持ち株もありますので、機関投資家の反対と考えられます。

 機関投資家の中には、取締役会で決める場合は独立社外取締役比率が過半数といった厳しい基準を設けているところもあります。

 会社側の説明では、天災地変や疫病の蔓延等の不測の事態の発生を想定した「取締役会による剰余金の配当等の決定」で、今後も株主総会決議によって行うことを予定しています、と説明しており、反対するほどのものなのでしょうか、賛成でいいとは思いますけど。仮に配当が低いと思えば、取締役選任案に反対すればいいことだと思います。

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Calpersは賛成しています。(言語が選択できるようになっていますが、議案は英語のまま)

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