イオンによるキャンドゥに対する2段階公開買付け

 イオンがキャンドゥを連結子会社化するため2段階の公開買付けを行います。ほぼ同時期に異なる価格で公開買付けをするなんて、めずらしいです。

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120211014411008.pdf

 第1回公開買付価格は2700円。社長とその母の持ち株合わせて19.68%は応募する契約。19.68%が買付予定株の下限で設定、上限は上場を維持するため37.18%

 第1回公開買付けが成立したのち、第2回公開買付けを開始。買付価格は2300円。買付予定株数の上限を定めず

 第2位株主(13.82%)は、第1回、第2回の買付けには応募しない。第2回終了後、イオンが相対で2300円で買い取り。イオンは第1回とこの買取で51%は保有できる。第2回公開買付けでどの程度の株主が応募するかどうか?上場維持のため、第2回の公開買付価格を2300円とし応募を抑制したい模様。上場廃止基準に抵触した場合、上場廃止回避のため売出し等を実施する予定

 金融商品取引法では、一つの公開買付けにおいて同一種類の株式に対して異なる買付け等の価格を設定することは、許容されていないため、二段階で公開買付けを実施すること。それぞれのそれ相応のプレミアムを付けた価格としている

 キャンドゥはこの公開買付けに対し意見表明をしている。

 https://www.release.tdnet.info/inbs/140120211012409855.pdf

  第1回、2回の公開買付けには賛同を表明、第1回、2回の公開買付けに応募するかどうかは中立の立場をとり株主の判断にゆだねるとしています

 第1回公開買付けでは応募株数の半分以上は売却できそうです(37.8/(100-10-13.82)=0.49:最低)