アマゾンの銀行化とアップルの金融機関化 / 日本証券経済研究所

アマゾンの銀行化とアップルの金融機関化—金融化との関連で というpaperです。

https://www.jsri.or.jp/publish/research/pdf/115/115_03.pdf

要旨は以下。
GAFAは銀行免許を取得していないが従来銀行が提供していた業務やサービスの一部を顧客インターフェイスを通じて提供している。これを銀行化とする。
GAFAは一般的に金融機関が提供していたぎょうぬやサービスの一部を提供している、これを金融機関化とする。

GAFAが行う銀行業務と金融業務について全体像を明らかにする。
①銀行の3大業務(預金,貸付,決済)にどのように進出しているか
②その他の金融業務にどのように進出しているか
③モバイルバンキングにどのように進出しているか
④上記の銀行業務と金融業務においてコストが削減されているか

これら4点が相互にどのように関連していたのか,そしてそれがGAFAの銀行化・金融機関化にどのように関与していったかを分析する。
結果は、
①と②
・アマゾンはかなり銀行化し,金融機関化を始めた段階
・アップルはかなり金融機関化し,部分的に銀行化しつつある段階
・グーグルは,部分的に銀行化・金融機関化しつつある段階
フェイスブックは,銀行化・金融機関化を始めた段階

GAFAは銀行ほどモバイル決済に進出していない
GAFAを含むテック企業は貸付業務においてコストを削減することができる。巨大テック企業によるコスト削減があれば,彼らの銀行業務への進出は,経済全体に対して利益をもたらす

 

あまり考えてなかったテーマでした。