本の感想:「一俗六仙」

 川村隆さんの著書です。前著「ザ・ラストマン」を読んだ後、〇〇庁のトイレで偶然横にいらっしゃい、わぁ、川村さんだと会釈だけしておきました。

 今回の「一俗六仙」、本のデザイン・装丁が結構変わっています。昔風?なんですかね。

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 中国の孔子などや日本の西行など多くの方の言葉、歌などが出てきますし、趣味の話、ヒトの話など範囲は非常に広いです。
 この本に、この本で何を残したいのかを考えると、「日本・日本人もっと頑張れ、本当に頑張るべき時代に入った。そのラフ・スケッチを記しているから参考にしてくれ。(p115,未来の重要事の意思決定を行う時には、すぐに居なくなる老人ではなく、若い者の意見が十二分に入った意思決定になるように老人が考えてやる必要がある)」ということなのだと考えます。

 佐藤一斎の「言志四録」は読んでおきたいと思いポチしました。

 鉛筆を引いた箇所は、

・(東京電力)強くモノ言うステークホルダーが多く居て、しかもその意見のベクトルが少しずつ異なっている時に、長い時間軸の中で変身しながら答えを作っていく・・・という芸当は、私には無理と感じた。
・ヒトと情報という資源の使い方は従来に増して重要度が上がってきている。
・経営者がデジタルデータ部門を直轄して・・・
・企業にとって一番難しいのが平時からの改革だ。
・現代のCEOには、とくに稼ぐ力、企業価値向上のあくなき意識と執着とが求められている。加えて日々の仕事では、迅速な意思決定、客観的判断、情と理の使い分け、事業の両立て経営、外向き行事への過剰参画整理の5つが要る。
・誤解を恐れずに言えば、たいていの改革はスピードさえあればなんとかなるものが多い。
・日立創業者が残した言葉、「開拓者精神」、「和」、「誠」
・部下の教育に持ち時間の2割を割け。
・日本の職場は「熱意無き職場」
・ポストコロナ時代に復活するのは、中国ではなく米国
・日本国民は憲法第9条の非武装中立論や非核武装論を理解しておく必要がある
労働生産性の向上。米国並みのサービスが国際標準だと、日本の消費者に納得させていくプロセスをきちんと踏むことが大切。
・ Remember, the best is yet to come. (こころせよ、まだまだいいことが待っている)

川村さんと社外取締役であるジョージ・バックリーさんとの対談内容は非常にいいとおもいますのでシェア

第23回 国際化によって成長とイノベーションの文化を創出 ジョージ・バックリー 氏:株式会社日立総合計画研究所

23回から30回までは川村さんがいろんな方と対談されています。そちらも参考になります。